10年単位100年単位でみる世界史まとめブログ

世界史を初めて学ぶ方のために、地域ごとに18世紀までは100年単位、19世紀以降は10年単位でまとめたブログです。わたしも世界史を勉強し始めたばかりなので一緒に勉強できればと思います。HPを開設しました。https://sekaishiotaku.com/

1930年代のフランス 第三共和制 世界大恐慌後の世界、イギリス、ソ連、ドイツの3つ巴の状態のヨーロッパ

 29年の世界大恐慌は32年にはフランスに波及した。フランスは保護貿易政策で乗り切った。当時のフランスは、左派が政権が握っていた。一方で、隣国ドイツではヒトラーが台頭。イギリスは、ソ連などの社会主義勢力の台頭を警戒してナチスドイツに友好的な態度をとった。イギリス、ドイツ、ソ連のパワーバランスの中で第2次世界大戦が始まった。

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9世紀の中国 唐王朝末期 地方政権に没落した唐王朝。新興地主層の台頭。

 8世紀、日本は平安時代の初期にあたる。唐王朝は、かなり衰退していた。均田農民も事実上土地の私有が認められ、貧富の差が拡大した。唐王朝の衰退によって門閥貴族が没落する一方、新興地主層が台頭した。

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1940年代前半のフランス 第二次世界大戦下のフランス

第二次世界大戦は、3つの勢力が存在していた。イギリスと中心とした自由主義グループ、ソ連を中心とした社会主義グループ、ナチスドイツを中心としたファシズムグループである。フランス国内もド・ゴールを中心とした自由主義グループ、フランス共産党を中心とした国内のレジスタンス、そして、ナチスドイツと友好関係にあるヴェルシー政権であった。

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10世紀の中国 五代十国の戦乱期 中国国内では軍人同士が争う中、門閥貴族が没落。

 日本は、平安時代である。遣唐使を廃止し、ひらがなや寝殿造りなどの独自文化が花開き始めた。このころ唐王朝が滅亡。唐王朝を滅ぼした朱全忠開封周辺しか統治ができず、地方は唐王朝期に成立した節度使が独自の政治を行っていた。中国の混乱期、周辺諸国では独自の文化を構築した。日本の国風文化(平安時代)はその一例である。
 その後、宋王朝が成立。中国を統一した。この戦乱期を五代十国時代という。この戦乱によって、門閥貴族は没落。均田農民であった新興地主層が台頭してきた。

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1940年代後半のフランス 冷戦下で第四共和政が社会党系勢力で始まる。インドシナ戦争が始まる。

1945年、第二次世界大戦終結。ヨーロッパは、アメリカ・イギリスを中心とした自由主義勢力とソ連を中心とした社会主義勢力が対立していた。フランスでは、ド・ゴールが当初国家主席をとっていたが、議会で共産党が勝利するとド・ゴールは辞任。社会党共産党などの連立政権が樹立された。日本軍が撤退したベトナムでは、共産党ホーチミンが独立を宣言。インドシナ戦争が始まる。

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11世紀の中国 宋王朝 新興地主層がつくる中国らしい宋王朝

11世紀
 日本の平安時代後期で、藤原一族の摂関政治が終わりを迎えつつあった。
 この時代の中国は宋王朝の時代だあった。10世紀の五代十国の戦乱で、唐王朝期の門閥貴族が没落。新興地主層が台頭してきた。また、門閥貴族の没落は、皇帝権力を高めた。一方で、外交面では協調外交路線で、北方民族と不戦条約を結ぶ見返りに経済援助を行った。
 11世紀の半ばになると、宋王朝の財政はひっ迫。王安石が、中小の農民や商人の育成政策をとり景気回復によって財政を改善しようとする。しかし、新興地主層出身の上級官僚が反発。改革派と保守派の対立で、宋王朝は衰退期に入る。 続きを読む

1950年代のフランス 第四共和政 植民地支配に批判的な国際世論の中、植民地を失う。

 1950年代のフランスは、植民地支配に批判的な国際世論で、インドシナ戦争第二次中東戦争に敗戦。アジア、アフリカ地域への基盤を失った。そのため、新の市場を求め西ドイツなどとヨーロッパ統一市場の構築を模索し始めた。
 また、フランスの南、北アフリカのフランス植民地アルジェリアでは、独立派と反独立派で内戦が勃発。この問題で第四共和政がたおれ、第五共和制へ移行する。 

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