紀元前1世紀、インドはマウリア朝崩壊後の分裂期にあった。そのような中、南インドにサータヴァーハナ朝が成立した。サータヴァーハナ朝は、ローマ帝国との季節風貿易で大いに栄えた。
前回の復習 インド西北部にクシャーナ朝が成立
インドは、古代インド4王朝の時代を見ている。古代インド4王朝とは、マウリア朝、クシャーナ朝、グプタ朝、ヴァルダナ朝である。1世紀、クシャーナ朝が成立した。
今回は、クシャーナ朝の前の王朝マウリア朝崩壊後の南インドの様子を見ていきます。
南インド(デカン高原)にサータヴァーハナ朝成立
サータヴァーハナ朝は、マウリア朝への朝貢国であった。しかしマウリア朝が崩壊すると、紀元前75年デカン高原を統一した。
このころ、北インドがから多くの人が移住した。これによりバラモン教や仏教などが流入した。南インドのアジャンター石窟寺院が作られたのもこのころである。アーリヤ文化も流入。公用語はアーリア人の言語サンスクリット語を採用した。
紀元前30年になるとローマ帝国はプトレマイオス朝エジプトを滅亡。紅海沿岸まで進出した。サータヴァーハナ朝はローマ帝国と季節風貿易を開始した。これにより、サータヴァーハナ朝は大きな富を得た。