センター試験の過去問解いてみた。2019年本試験2BC
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
今日も、センター試験の過去問解いてみたをやってみます。
問4
下線部④(文字)に関連して、国家建設を文字の制作について述べた次にの文中の空欄を埋めよ
12世紀に(完顔阿骨打)によって建国された金では、主変諸国の文字の影響を受けて独自の文字である(女真文字)がつくられた
耶律大石 → 契丹の建国者
問5
下線部⑤(チンギス=ハン)の人物の事績について述べた文として正しいものを選べ、
チンギス=ハンが行ったことか、チンギス=ハンの後継者がやったことかの区別を問われる問題。
① ホラズム=シャー朝(ホラズム朝)を倒した。
〇 → チンギス=ハンが倒して、次男のチャガタイ=ハンに後の統治を任せた。
② ワールシュタットの戦いで、ドイツ・ポーランドの諸侯連合軍を破った。
× → ヨーロッパへ攻め込んだのは、バトゥである。
③ 大都を都に定めた
④ チャハル(チャハル部)を従えた。
問6
下線部⑥(ティムール朝)に関連して、ティムールがオスマン帝国軍を打ち破り、そのスルタンを捕虜にした戦いが行われた場所の名と、その位置を示す次の地図中のaまたはbのどちらかを正しものを選べ
回答 aーアンカラ
アンカラの戦いの説明である。ティムール朝があるペルシアはトルコの東なので、当然、地図の右側のaが正解。
ちなみに、bは、スペインと戦ったプレヴェザの海戦が行われたプレヴェザである。
問7
下線部⑦(ムガル帝国)に関連して、インドの王朝や政治勢力について述べた文として正しいものを選べ
① ムガル帝国は、アクバルの時代に領土が最大となった。
× → ムガル帝国は、アウラングゼーブの時代に領土が最大となった。
チョーラ朝は、9世紀から13世紀の南インドの王朝。その時代の中国の王朝は宋王朝である。清王朝は17世紀から19世紀の王朝である。
〇 → カーナティック戦争戦争の拠点
④ ヴィジャヤナガル王国は、インド洋交易で大量の馬を輸出した
× → ヴェジャヤナガル王国は、インド洋交易で大量の馬を輸入した。
問8
下線部⑧(歴史研究にとって極めて貴重な史料)に関連して、歴史書や歴史学について述べた文として誤っているものを選べ
× → ヘロドトスは、アケメネス朝との戦争を扱った歴史書を著した。
ヘロドトスは、古代ギリシャの歴史学者。3世紀に成立したササン朝を知ることはない。
〇 → 司馬遷は、紀元前2世紀、漢王朝(武帝)時代の歴史学者
③ イブン=ハルドゥーンは、『世界史序説』(『歴史序説』)を著した。
〇 → イブン=ハルドゥーンは14世紀のイスラム圏の歴史学者。王朝の興亡の法則性を説いた。
〇 → ランケは、19世紀のヨーロッパの歴史学者
問9
下線部⑨(貴族)について述べた文として正しいものを選べ
① プロイセンの地主貴族(領主)は、ユンカーと呼ばれた。
〇 → ユンカーの代表格が、ビスマルク
② 古代ローマの貴族は、プレプスを呼ばれた。
プレプスとは、平民を表す。
③ 宋代に、士大夫にかわって貴族が台頭した。
× 宋代に、貴族にかわって士大夫が台頭した。
貴族とは、魏晋南北朝時代の戦乱期に台頭した地主層。九品中世を利用して台頭した。
士大夫とは、五代十国の戦乱期に台頭してきた新興地主層。
宋代に確立した科挙システムが地位を支えた。
④ アンシャン=レジームでは、貴族は第一身分とされた。
× アンシャン=レジームでは、貴族は第二身分とされた。
もともと、アンシャン=レジーム(三部会)は、教皇のバビロン捕囚のきっかけとなる教会課税問題のために作られた。そのため、聖職者が第一身分として、第二身分を貴族、第三身分を平民とした。