おはようございます!sekaishiotakuです。今年の年末年始は、センター試験の過去問にチャレンジしてみようと思います。
(本文と写真省略)
問1
下線部①(歴史的建造物)について述べた分として正しいものを選べ
この問題は、単純に組み合わせが正しいものを選ぶ問題です。
センター試験の場合、正解は違う言葉に置き換えられるので、知識があれば迷うことは全くありません。
① ヴェルサイユ宮殿は、フランソワ1世によって建てられた。
フランス絶対王政の絶頂期18世紀初頭の太陽王ルイ14世によって建てられた。
ちなみに、フランソワ1世は大航海時代にスペイン王カルロス1世と神聖ローマ帝国の地位を争った王。オスマン帝国に助けを求めるくらいだから宮殿なんて作る余裕はない。
スレイマンがオスマン帝国のスルタン(王)であることがわかれば、当然建てられたのはイスタンブルである。さすがにイラン(ペルシア)の都タブリーズにモスクは建てない。
③ アンコール=ワットは、クメール人によって建てられた。
〇 → アンコール=ワットがカンボジアの国旗に描かれていることとクメール人がカンボジア人であることを把握していればわかる問題。
センター試験は必ず、東南アジア史を出すので、教科書のページ数が少ないのでラストスパートをかけるには絶好なポイントである。
これも、イスラム史の地理問題。アルハンブラ宮殿はイスラム教の宮殿ですがあるのはスペイン。当然、トルコ・イランの王朝、セルジューク朝は建てられない。
問2
下線部②(反乱)に関連して、反乱、独立運動、戦争について述べた史としてだたしいものを選べ
これも知識の問題。
① メキシコで、トゥサン=ルヴェールチュールが指導する独立運動が起こった。
× → トゥサン=ルヴェルチュールは、ハイチの独立運動家
中南米の独立
ハイチ → トゥサン=ルヴェチェール
フランスのナポレオンに勝って独立
中南米最初の独立国
メキシコ → イダルゴの蜂起
南米北部(コロンビアなど) → シモン=ボリバル
南米南部 (アルゼンチンなど)→ サン=マルティン
ブラジル → ポルトガルの王子を担いで独立
② ポーランドで、ステンカ=ラージンの反乱がおこった。
× → ステンカ=ラージンの反乱は、ピョートル1世が大帝のきっかけになる反乱。当然、北方戦争前なので、ポーランドを支配するほどの大国ではない。
ポーランドが、ロシアの支配下に入ったのは、19世紀のウィーン体制から
③ フランス軍は、マルヌの戦いで進撃を阻止された。
× → ドイツ軍は、マルヌの戦いで進撃を阻止された。
マルヌの戦いは、第一次世界大戦の戦い。ドイツが劣勢に転じるきっかけの戦い。
第1次世界大戦も、第2次世界大戦も、フランスはドイツに占領されて、イギリス軍の支援で解放される。フランス軍が進撃する戦い自体がない。
中国の宗教反乱は、是非王朝とセットで覚えたい。
問4
下線部③(17世紀)の時期にイギリスで起こったことで正しいものを選べ
これは、年号問題である。17世紀のイギリスがイメージできればこたえられる問題。
① エドワード1世が模範議会を招集した。
× → 13世紀
模範議会は、イギリスの議会制度確立時の13世紀末の出来事、14世紀初頭、教皇のバビロン捕囚のきっかけになった三部会が開かれた。
② チャールズ1世が処刑された。
〇 → 17世紀
17世紀のイギリス革命の象徴的なシーン
③ ジェニー紡績機が発明された。
× → 18世紀
産業革命は18世紀の出来事
④ 労働組合法によって、組合の地位がみとめられた。
× → 19世紀
19世紀のイギリスの関心ごとは、アイルランド問題と労働者階級問題