2000年代のトルコ・ギリシャ イラク戦争とアテネオリンピック
2000年代、日本では小泉純一郎氏の長期政権時代である。世界では、9・11テロにより、イラク戦争が勃発した。
そのころ、トルコではエルドラン首相が誕生した。このころからトルコのEU加盟交渉が始まった。ギリシャでは、統一通貨ユーロが導入され、ギリシャオリンピックが開催された。
- 前回の復習 ギリシャ国債問題とシリア内戦
- 02年、ユーロ導入
- 03年 トルコでエルドアン首相が登場
- 03年 イラク戦争
- 04年 8年ぶりの悲願、アテネオリンピック
- 05年 トルコ、EU加盟交渉を開始
- 08年 リーマンショックで世界的不況に
前回の復習 ギリシャ国債問題とシリア内戦
2010年代、ギリシャは国債問題が勃発した。そのため、ギリシャは緊縮財政を余儀なくされている。トルコは、シリア内戦に介入を行っていた。
02年、ユーロ導入
ヨーロッパで通貨統合が行われた。今では一般的になったユーロである。それまで、フランスではフラン、ドイツではマルクが使われていた。余談だが、楽天EdyのEdyは、Euro(ユーロ)、Daller(ドル)、Yen(円)の頭文字をとったものである。
EU加盟国のギリシャも、これに参加した。EU参加で外国資本の流入や観光客の増加がみられた。しかし、物価や金利、財政など厳しい条件が付けられた。そのため、景気対策が著しく限られるようになった。
03年 トルコでエルドアン首相が登場
金融危機をうまく収束させたエルドランが首相になった。エルドラン首相時代GDPは年平均4.9%の高成長つづけた。エルドアン大統領は民主化政策を務めていった。
03年 イラク戦争
01年、アメリカで9・11テロが勃発した。アメリカのブッシュ大統領は首謀者のビン=ラディンが潜伏しているアフガニスタンを攻撃。そして03年、イラクを攻撃した。当時、イラクは、シーア派バース党のフセイン大統領が治めていた。
この戦争は、国際世論を2分した。アメリカ、イギリスはすぐにイラクをたたくべきとしていた。一方で、ロシア、中国、フランスはこの戦争に対して消極的であった。そのため、常任理事国のうち3か国の反対があったので、アメリカは国連を動かすことはできなかった。そのため、アメリカはイギリスなどの有志連合でイラク戦争を始めた。
04年、フセイン政権は崩壊した。フセイン自身は処刑された。バース党の残党は、テロ組織に参加した。これで誕生したのがISIL(イスラム国である。)
アメリカは、フセイン政権打倒のため、クルド人に武器提供を行った。
04年 8年ぶりの悲願、アテネオリンピック
アテネは、オリンピック発祥の地である。1896年、第1回オリンピックもアテネで行われた。100年後の1996年もアテネで行おうという話もあったが、残念ながらそれはかなわなかった。
05年 トルコ、EU加盟交渉を開始
トルコのエルドランと首相は、この頃、EU加盟交渉を開始した。
しかし、交渉は難航。現在も加盟に至っていない。トルコ国内でもEU加盟に慎重な意見が出ている。
08年 リーマンショックで世界的不況に
アメリカで不動産バブルが崩壊。大手金融機関であるリーマンショックが破産した。これにより、世界的な金融不況が始まった、株式などのリスクの高い金融商品がうれなくなり、資金が国債などの安全資産に流れた。また、若年層を中心に失業率が上昇した。日本では派遣村が登場した。これが、アラブの春のきっかけとなった。
この頃の日本は
同じ中東の情勢は