6世紀、日本に仏教が伝来したころである。この仏教のふるさとインドはどのような状況下にあっただろうか。
インドでは、グプタ朝が滅亡し、分裂状態にあった。
前回の復習 ヴァルダナ朝
7世紀、分裂した北インドをヴァルダナ朝が統一した。このヴァルダナ朝には、玄奘など絶頂期の唐王朝から僧侶が留学に訪れた。
グプタ朝の滅亡
5世紀にエフタルの侵攻を受けて以来、衰退傾向にあった。6世紀なると支配領域は東インドの一部に限られた。6世紀半ばにはついにグプタ朝は滅亡した。
ペルシアでは、エフタルが滅亡
一方で、インドへ侵入したエフタルもインドを支配することはできなかった。ササン朝ペルシアと中央アジアの突厥連合軍に敗れ、6世紀半ばに滅亡した。
エフタルは、ペルシア系民族国家である。(王族はトルコ系ともいわれる)。インドでは仏教の迫害を行った。
南インドでは、チャールキヤ朝が成立
北インドでグプタ朝が衰退傾向にある6世紀半ば、南インドではチャールキヤ朝が成立した。チャールキヤ朝はタミル人(ドラヴィダ系)が建国した国である。7世紀にヴァルダナ朝が成立し、南インドへ侵攻したがこれを撃退した。
この頃の日本は
このころのペルシアは