10年単位100年単位でみる世界史まとめブログ

世界史を初めて学ぶ方のために、地域ごとに18世紀までは100年単位、19世紀以降は10年単位でまとめたブログです。わたしも世界史を勉強し始めたばかりなので一緒に勉強できればと思います。HPを開設しました。https://sekaishiotaku.com/

1990年代のロシア ロシア連邦 エリツィン大統領 ソ連解体とロシア通貨危機

 1990年代、日本は平成時代に入った。このころ、バブル崩壊で景気は冷めきっており、就職氷河期を迎え、大手銀行や証券会社がつぶれるような時代であった。

 このころ、ロシアは大変革期を迎えていた。ソ連の解体である。ソ連の解体はいろいろなトラブルが生じた。保守派のクーデター、急速なインフレ。そして通貨危機である。日本以上に混乱の大きかった1990年代のロシアを見ていきましょう。

 

ソ連解体

 

90年3月 バルト3国 リトアニアの独立宣言
     エストニアラトビアがこれに続く

90年5月 エリツィン、ロシア議会の議長に就任

90年6月 ロシア、主権宣言(ソ連からの離脱表明)

90年7月 ウクライナ、主権宣言

ソ連共産党を離党した急進改革派が地方(各共和国)の選挙で勝利
 → ソ連崩壊へ


91年 ゴルバチョフ書記長、ソビエト連邦初代大統領就任
91年 エリツィンロシア連邦大統領に就任

91年 ソ連の維持の賛否を問う国民投票 → 76.4%がソ連維持を表明
   CISの設立へ

91年8月 保守派クーデター失敗
 ゴルバチョフ大統領を監禁
 ソ連共産党は急速に支持を失う
 ゴルバチョフ大統領は辞任
  → エリツィンに主導権が移る

91年9月 ソ連バルト三国の独立を承認

91年11月 ロシア、ベラルーシ中央アジア5か国でCIS結成について協議

91年12月 ウクライナ国民投票でCISに新ソ連に参加しないことを決議

91年12月 ウクライナの独立を承認

91年12月 ベロヴェーシ合意
     ロシア、ウクライナベラルーシの連邦離脱
     CIS

91年12月 アルマアタ宣言

ハイパーインフレ

92年1月 価格自由化 → ハイパーインフレ

92年 ハイパーインフレ
93年 極右政党「ロシア自由民主党」が第一党

98年 ロシア通貨危機

 (要因)
   資源価格の低下
   97年アジア通貨危機 → アジア通貨の連鎖的大暴落
   ロシアの通貨ルーブルの大暴落でドル建て外債負担が高くなる
    → 海外資本の逃避
   脱税の横行

  97年          賃金不払いで起こった炭鉱労働者がシベリア鉄道を封鎖
  98年8月 対外債務の90日間支払い停止

 (影響)
   世界 → ヘッジファンドの倒産
   ロシア → 外国資本の流出
  日本

 しかし、石油価格の高騰で短期間で景気が回復した。

新興財閥「オリガルヒ」
 エリツィンの支持基盤
 格差社会の象徴

 

このころの日本は

 

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 このころのフランスは

 

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