1990年代、日本は平成時代に入った。このころ、バブル崩壊で景気は冷めきっており、就職氷河期を迎え、大手銀行や証券会社がつぶれるような時代であった。
このころ、ロシアは大変革期を迎えていた。ソ連の解体である。ソ連の解体はいろいろなトラブルが生じた。保守派のクーデター、急速なインフレ。そして通貨危機である。日本以上に混乱の大きかった1990年代のロシアを見ていきましょう。
ソ連解体
90年3月 バルト3国 リトアニアの独立宣言
エストニア、ラトビアがこれに続く
90年5月 エリツィン、ロシア議会の議長に就任
90年6月 ロシア、主権宣言(ソ連からの離脱表明)
90年7月 ウクライナ、主権宣言
ソ連共産党を離党した急進改革派が地方(各共和国)の選挙で勝利
→ ソ連崩壊へ
91年 ゴルバチョフ書記長、ソビエト連邦初代大統領就任
91年 エリツィン、ロシア連邦大統領に就任
91年 ソ連の維持の賛否を問う国民投票 → 76.4%がソ連維持を表明
CISの設立へ
91年8月 保守派クーデター失敗
ゴルバチョフ大統領を監禁
ソ連共産党は急速に支持を失う
ゴルバチョフ大統領は辞任
→ エリツィンに主導権が移る
91年11月 ロシア、ベラルーシ、中央アジア5か国でCIS結成について協議
91年12月 ウクライナ、国民投票でCISに新ソ連に参加しないことを決議
91年12月 ウクライナの独立を承認
91年12月 ベロヴェーシ合意
ロシア、ウクライナ、ベラルーシの連邦離脱
CIS
91年12月 アルマアタ宣言
ハイパーインフレ
92年1月 価格自由化 → ハイパーインフレ
92年 ハイパーインフレ
93年 極右政党「ロシア自由民主党」が第一党
98年 ロシア通貨危機
(要因)
資源価格の低下
97年アジア通貨危機 → アジア通貨の連鎖的大暴落
ロシアの通貨ルーブルの大暴落でドル建て外債負担が高くなる
→ 海外資本の逃避
脱税の横行
97年 賃金不払いで起こった炭鉱労働者がシベリア鉄道を封鎖
98年8月 対外債務の90日間支払い停止
(影響)
世界 → ヘッジファンドの倒産
ロシア → 外国資本の流出
日本
しかし、石油価格の高騰で短期間で景気が回復した。
新興財閥「オリガルヒ」
エリツィンの支持基盤
格差社会の象徴
このころの日本は
このころのフランスは